クレヨン絵がすごい理由は?9色のドラえもん動画とアートクレヨンの技法を徹底解説
クレヨンだけで描いたとは思えないほど立体的で、まるで画面から飛び出してきそうな作品が話題を集めています。2026年5月8日にねとらぼが紹介したのは、クレヨンアートを発信する「よう」さん(@yo_kureyon)が、わずか9色でドラえもんを描く動画。記事公開時点で再生回数は111万回を超え、いいねも3万5000件以上に達しました。
なぜ、子どものお絵描きでおなじみのクレヨンで、写真のような質感や油絵のような深みを表現できるのでしょうか。その秘密は、色の選び方、筆圧、重ね塗り、光と影の描き分けにあります。さらに、画家・柴崎春通さんとぺんてるが共同開発した「アートクレヨン」や、2026年の新しい画材・作品展の動きから、初心者でも実践できる技法まで詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 9色でも驚くほどリアル:ようさんのドラえもん動画は、記事公開時点で111万回再生・3万5000件超のいいねを記録しました。
- リアルさの秘密:濃淡の重ね塗り、色を混ぜる技法、白を生かしたハイライト、綿棒によるなじませ方が立体感を生みます。
- 大人向け画材も進化:柴崎春通さんとぺんてるのアートクレヨンは、油絵風の表現を目指す人に向いた選択肢です。
【なぜすごい?】9色のクレヨンで描いたドラえもんが111万回再生
ようさんの作品が注目された理由は、単にキャラクターを上手に描いているからではありません。限られた色数で、キャラクターの特徴を残しながら、丸みや光沢、柔らかな表情まで表現している点にあります。
ねとらぼが2026年5月8日に紹介した動画では、水色、青、赤、ピンク、オレンジ、黄色、灰色、黒、白の9色を使用。ドラえもんの顔から描き始め、胴体の丸みや表情を整えながら、少しずつ立体的な仕上がりへと近づけています。
とりわけ巧みなのが、色の役割分担です。青は輪郭や影、水色はキャラクターの基本色、赤や黄色は光や暖かみの表現に活用。頬にはピンクやオレンジを重ね、目や鼻には光を感じさせる描き込みを加えています。
さらに、描いた色を綿棒でなじませる工程も登場します。クレヨンの線をそのまま残すだけでなく、部分的に境界をぼかすことで、硬い輪郭と柔らかな色面を使い分けているのです。
完成した作品には「飛び出してきそう」「かわいすぎる」といった反響が寄せられました。再生回数やいいねの数は、作品を見た人の驚きを示す一つの指標です。ただし、人気の理由を数字だけで説明することはできません。短い動画の中で、単純な線や色が少しずつ立体的な作品へ変わる過程そのものが、見る人の興味を引きつけています。
ようさんはInstagramやTikTokの@yo_kureyon、YouTubeチャンネル「陽/Yo」でもクレヨンアートを発信しています。キャラクターの描き方を学びたい人にとって、完成画像だけでなく制作過程を見られることも魅力です。
【写真みたいな質感の正体】クレヨン画の神技法は光・影・重ね塗り
クレヨン絵がすごいと感じる最大の理由は、色の種類そのものよりも、色を紙の上でどう働かせるかにあります。写真のようなリアルさは、対象の輪郭を正確に描くだけでは生まれません。光の方向、影の濃さ、表面の質感、色同士の境界を観察して描き分けることが重要です。
1.輪郭を描く前に、光の方向を決める
球体やキャラクターの顔を立体的に見せたい場合、最初に光が当たる方向を決めます。光が強く当たる部分は明るく、光が届きにくい部分は暗くするのが基本です。
例えば、丸い頬を描くなら、全体を同じピンクで塗るのではなく、明るいピンク、オレンジ系の色、少し暗い赤系の色を使い分けます。色の変化が滑らかにつながると、平面的だった頬に丸みが生まれます。
2.黒だけに頼らず、複数の色で影を作る
初心者が陥りやすいのが、影を黒で塗りつぶしてしまうことです。黒は輪郭を強調するには便利ですが、広い範囲に使いすぎると、色が濁ったり、表面の柔らかさが失われたりします。
青い物体なら濃い青や青紫、肌や暖色系の物体なら赤や茶色に近い色など、元の色とつながる色で影を作ると自然です。背景からの反射光も意識すると、写真のような奥行きを表現しやすくなります。
3.重ね塗りで色と質感を作る
クレヨン画では、下地の色を塗ってから別の色を重ねる「重色」が重要です。例えば、黄色の上にオレンジを薄く重ねれば暖かみが増し、青の上に白を加えれば明るさや柔らかさを表現できます。
ただし、何度も塗れば必ずリアルになるわけではありません。紙の表面が画材で埋まると、色が乗りにくくなったり、細部を描き込みにくくなったりします。明るい部分を残しながら、必要なところにだけ色を重ねることがポイントです。
4.綿棒やティッシュで境界を調整する
ようさんの作例にも登場する綿棒は、狭い範囲の色をなじませるのに便利な道具です。頬のグラデーションや顔の丸みなど、細かな部分の境界を整えるのに向いています。
一方で、すべての部分をぼかしてしまうと、作品全体がぼんやりします。目や輪郭などのエッジは残し、頬や胴体などの柔らかい部分だけをなじませると、くっきりした形と滑らかな質感を両立できます。
5.白い部分を塗りつぶさず、ハイライトに使う
光沢のある物体をリアルに見せるには、明るい部分を適切に残す必要があります。白いクレヨンで後から光を加える方法もありますが、紙の白さをそのまま利用する方法も有効です。
目や鼻の光、ガラスの反射、金属の輝きなどは、周囲との明暗差によって印象が変わります。細部を描き込む前に、どこを最も明るく見せるか決めておくと、作品の完成度を高めやすくなります。
【画材の違いを比較】普通のクレヨンでも油絵風の表現はできる?
リアルなクレヨン絵を描くために、必ずしも高価な画材が必要なわけではありません。一般的なクレヨンでも、色の組み合わせや筆圧、紙との相性を工夫すれば立体感を表現できます。ただし、画材によって柔らかさや混色のしやすさ、重ね塗りの感触には違いがあります。
以下は、代表的な画材の特徴と、実際に選ぶ際の目安です。
| 画材の種類 | 主な特徴 | 向いている表現 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 一般的なクレヨン | 手軽に扱いやすく、線と面の両方を描ける | キャラクター、イラスト、色の重ね方の練習 | 製品によって硬さや混色のしやすさが異なる |
| オイルパステル | 柔らかな描き味で、色を混ぜたり厚く重ねたりしやすい製品が多い | 油絵風の厚塗り、風景、質感表現 | 手や紙が汚れやすい場合があり、紙との相性も重要 |
| アートクレヨン | 混色と重色の両立を目指した大人向け画材 | グラデーション、風景、重厚な色面の表現 | セットによって色数と価格が異なる |
一般的なクレヨンとオイルパステルは、製品によって性質が異なり、名称だけで描き心地を一律に判断することはできません。写真のような作品を目指すなら、購入前に試し描きができる場合は、色を重ねたときの発色や、境界をなじませたときの変化を確認するとよいでしょう。
また、クレヨン画と油絵は同じものではありません。クレヨンで油絵風の表現を目指すというのは、色の厚みや混色、筆致に似たタッチを固形画材で再現することです。油絵具と同じ乾燥工程や画面構造を持つわけではなく、使用する画材に応じた技法が必要になります。
【柴崎春通×ぺんてる】アートクレヨンの評判と2026年の最新動向
大人向けのクレヨン画材として知られるのが、画家・美術系YouTuberの柴崎春通さんと、ぺんてるブランドを展開するアストラムが共同開発した「ART CRAYON(アートクレヨン)」です。
開発のきっかけは2022年。ぺんてるの公式開発ストーリーによると、柴崎さんがクレヨンで油絵のような重厚感のある作品を描いたことが、プロジェクトにつながりました。2023年11月にクラウドファンディングが始まり、2024年10月11日から一般販売が開始されています。クラウドファンディングでは、支援総額1880万円を達成しました。
この画材の特徴は、単に発色を鮮やかにすることだけではありません。ぺんてるの公式発表では、色を混ぜ合わせる「混色」と、下地に別の色を重ねる「重色」の両方を行いやすいように設計したと説明しています。筆圧によって線幅を調整しやすく、広い面を塗る場合にも細部を描く場合にも対応できる点が特徴です。
2026年6月5日には、ブレンダーと新色8色を加えた25色セットが発売されました。ブレンダーは無色のクレヨンで、色同士の境界をなじませたり、グラデーションを作ったりするための画材です。新色にはライトブルー、コバルトブルー、バイオレットなどが含まれ、淡い色や中間色を使った表現の幅が広がりました。
2026年10月27日には、アートクレヨンを使った作品展「100点のアートクレヨン画展2026」の入賞作品100点が発表されました。ぺんてるの公式発表によると、応募総数は2878点。入賞作品は11月22日から12月2日まで、東京の日比谷OKUROJIで展示される予定です。画材を販売するだけでなく、描いた作品を発表し、ほかの人の表現に触れられる場も広がっています。
主な動きを整理すると、次のとおりです。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2023年11月 | クラウドファンディング開始 | 開始48時間で目標金額300万円を達成 |
| 2024年10月11日 | 一般販売開始 | アートクレヨンが全国の文具取扱店で順次発売 |
| 2025年2月7日 | 16色セットを発売 | 明るい中間色8色を追加 |
| 2026年6月5日 | 25色セットを発売 | 新色8色と無色のブレンダーを追加 |
| 2026年10月27日 | 作品展の入賞作を発表 | 2878点の応募から100点を選出 |
| 2026年11月22日〜12月2日 | 入賞作品を展示 | 日比谷OKUROJIで開催予定 |
アートクレヨンの価格は、公式発表では8色セットが3300円、16色セットが6600円、25色セットが1万725円、単色が418円です。セットによって色数と価格が異なるため、初めて使う場合は、必要な色数と描きたい作品に合わせて選ぶのが現実的です。実際の販売価格や在庫は店舗によって異なる場合があります。
評判を考えるうえで大切なのは、人気画家との共同開発という話題性だけで判断しないことです。混色や重色のしやすさ、柔らかな描き味、カスが出にくい設計など、自分が必要とする機能があるかを確認しましょう。柴崎さんの動画を参考にしながら、画材の特徴を実際の制作で試すと、相性を判断しやすくなります。
【初心者向け】リアルなクレヨン絵の描き方と必要な道具・費用
写真のようなクレヨン絵を目指すなら、最初から複雑な風景や人物を描くよりも、丸い果物やシンプルなキャラクターなど、形が分かりやすい題材から始めるのがおすすめです。立体感を出すための基本を、順番に練習できます。
用意したい道具
- クレヨン:最初は手持ちのものでも十分。青、赤、黄色、白、黒など、明暗や色の変化を作れる色をそろえます。
- 画用紙:クレヨンの色が乗りやすい紙を選びます。紙の凹凸によって仕上がりが変わるため、何種類か試すと違いが分かります。
- 綿棒:狭い範囲の色をなじませ、頬や丸い物体のグラデーションを整えるために使います。
- ティッシュ:色を軽くなじませたり、手についた画材を拭いたりするときに便利です。
- 白いクレヨン:ハイライトや明るい部分の調整に活用します。紙の白さを残す方法と使い分けましょう。
初めから専用画材をすべて買いそろえる必要はありません。一般的なクレヨン、紙、綿棒があれば、基本的な描き方を試せます。アートクレヨンを選ぶ場合は、公式発表価格で8色セット3300円から始められ、色数を増やしたい場合には16色・25色セットも選択肢になります。
初心者でも実践できる5ステップ
ステップ1:形を大まかに取る。 最初は細かな模様より、対象の外形と大きさを意識します。ドラえもんのようなキャラクターなら、顔や胴体の丸みを大きく捉え、全体のバランスを整えます。
ステップ2:基本色を薄く塗る。 最初から強く塗り込まず、全体の色を置きます。明るい部分を残しておくと、あとから立体感を調整しやすくなります。
ステップ3:影の色を重ねる。 光が当たらない部分に、基本色より暗い色を重ねます。黒一色で影を作るのではなく、元の色に近い青や赤などを使い分けると、色の豊かさが残ります。
ステップ4:綿棒で一部をなじませる。 頬や胴体など、柔らかく見せたい部分の色を軽くなじませます。輪郭や目などの細部までぼかさず、シャープさを残すことが大切です。
ステップ5:ハイライトと細部を仕上げる。 白いクレヨンや紙の白さを利用して光を表現し、最後に目、口、ひげなどの特徴的な線を描き込みます。明るい部分と暗い部分の差が明確になると、完成した作品に立体感が生まれます。
練習するときは、完成作品だけでなく、塗り始めから仕上げまでを写真に残すと上達の助けになります。影を加える前と後、色をなじませる前と後を見比べることで、どの工程が立体感につながったのかを振り返れます。
【プロの結論】クレヨン絵の上達は色数より観察力で決まる
ようさんの9色のドラえもんと、柴崎春通さんが共同開発に携わったアートクレヨンには、共通するポイントがあります。それは、画材の種類や色数だけに頼らず、色をどう組み合わせ、どこに明暗を置き、どの部分を滑らかに見せるかを工夫していることです。
9色の作例は、色数が少なくても、明るい色・暗い色・暖色・寒色を役割ごとに使い分ければ、表現の幅を広げられることを示しています。一方、アートクレヨンのような専用画材は、混色や重ね塗りの操作性を高め、描きたい表現に近づくための選択肢を増やしてくれます。
画材選びでは、次の基準を意識すると失敗を減らせます。
- 手軽に始めたい人:手持ちのクレヨンと画用紙で、明暗と重ね塗りを練習する。
- キャラクターをかわいく描きたい人:ようさんの動画のように、丸みのある形、頬の色、目の光など、特徴的な部分から練習する。
- 油絵風の重厚な作品を描きたい人:混色と重色のしやすさを重視し、オイルパステルやアートクレヨンを比較する。
- 写真のようなリアルさを追求したい人:画材を増やす前に、光源、影、反射光、表面の質感を観察する練習を重ねる。
- 購入費用を抑えたい人:まずは基本色で試し、足りない色や必要な機能が分かってから単色やセットを追加する。
反対に、購入した画材だけでプロのような作品がすぐに描けると期待している人は、少し考え方を変える必要があります。高機能な画材は描きやすさを助けますが、構図や光の観察、色の配置まで自動的に解決してくれるわけではありません。
クレヨン絵の魅力は、特別な道具がなくても始められることと、技法を身につけるほど表現の幅が広がることにあります。人気動画を見て驚くだけでなく、実際に一本のクレヨンを動かし、色を重ね、明るさを調整する。その小さな試行錯誤が、写真のような質感に近づくための第一歩です。
【クレヨン絵すごい】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:クレヨンだけで写真のようなリアルな絵を描けますか?
A1:描けます。光と影の描き分け、色の重ね塗り、ハイライトの配置、部分的なぼかしを組み合わせることで、立体感や質感を表現できます。ただし、仕上がりは画材の種類、紙との相性、観察力、描画技術によって変わります。
Q2:ようさんの9色のクレヨン動画では、何を描いていますか?
A2:2026年5月8日にねとらぼが紹介した動画では、ドラえもんを描いています。9色を使い、綿棒で色をなじませたり、頬にピンクやオレンジを重ねたりして立体感を表現。記事公開時点で111万回を超える再生と、3万5000件以上のいいねを集めました。
Q3:柴崎春通さんとぺんてるのアートクレヨンはいくらですか?
A3:公式発表価格では、8色セットが3300円、16色セットが6600円、25色セットが1万725円、単色が418円です。25色セットは2026年6月5日に発売されました。実際の販売価格や在庫は店舗によって異なる場合があります。
Q4:初心者は普通のクレヨンとアートクレヨンのどちらを選ぶべきですか?
A4:まず気軽に練習したいなら、手持ちの一般的なクレヨンで十分です。混色や重ね塗りの操作性、柔らかな描き味を重視するなら、アートクレヨンも選択肢になります。最初は描きたい作品と予算を基準に選びましょう。
Q5:クレヨン絵をリアルにするために、最も大切な技法は何ですか?
A5:光の方向を決め、明るい部分と暗い部分を描き分けることです。そのうえで、複数の色を重ね、必要な部分だけを綿棒などでなじませると、立体感と自然な質感を表現しやすくなります。
まとめ:クレヨン絵のすごさを知り、自分の作品に生かす方法
クレヨン絵がすごいと感じる理由は、身近な画材から想像を超える表現が生まれることにあります。ようさんの9色のドラえもん動画は、限られた色数でも、形の捉え方や色の重ね方、光と影の工夫によって印象的な作品を作れることを示しました。
さらに、柴崎春通さんとぺんてるが共同開発したアートクレヨンは、混色や重色を生かした油絵風の表現を目指す人に、新しい選択肢を提供しています。2026年には25色セットが登場し、作品展には2878点の応募が集まるなど、クレヨン画を楽しみ、発表する場も広がっています。
写真のような作品を描くために、最初から高価な道具や大量の色をそろえる必要はありません。まずは基本色で丸い物体を描き、影を重ね、光を残し、部分的に色をなじませてみてください。画材の性能と自分の観察力を組み合わせることが、クレヨンアートを楽しみながら上達するための確かな道筋です。 (出典: クレヨン 絵 すごい(Yahoo!ニュース))