イタリア代表はなぜW杯予選敗退?2026年最新結果と3大会連続不出場の真相を徹底解説
2026年のFIFAワールドカップ北中米大会を前に、サッカー界に大きな衝撃が走った。ワールドカップ優勝4回を誇るイタリア代表が、欧州予選プレーオフ決勝でボスニア・ヘルツェゴビナに敗れ、3大会連続で本大会出場を逃したのだ。
2026年3月31日の決勝は、モイーズ・キーンの先制点でイタリアがリードしたものの、アレッサンドロ・バストーニの退場によって試合の流れが変化。後半に追いつかれ、延長戦でも決着がつかず、PK戦で1-4と敗れた。グループIではノルウェーに次ぐ2位だったイタリアが、なぜ最後の関門を突破できなかったのか。2026年10月時点の代表チームの状況、敗退の背景、ロベルト・マンチーニ監督の再任と今後の課題まで、公式発表や主要報道をもとに整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 予選結果: イタリアはグループIを6勝2敗の勝ち点18で終え、ノルウェーの勝ち点24に及ばず2位。プレーオフに回った。 - 敗退の決定打: 2026年3月31日、ボスニア・ヘルツェゴビナと1-1で延長戦まで戦い、PK戦1-4で敗退。バストーニの前半退場が試合の大きな転換点になった。 - 現在の状況: ガットゥーゾ監督の退任後、7月にマンチーニ監督が再任。代表チームは2026-27年のUEFAネーションズリーグで立て直しを進めている。
【2026年最新】イタリア代表のワールドカップ予選結果とグループIの順位
2026年大会の欧州予選で、イタリア代表はグループIに入り、ノルウェー、イスラエル、エストニア、モルドバと対戦した。
UEFAの最終順位によると、首位ノルウェーは8試合全勝の勝ち点24、イタリアは6勝2敗の勝ち点18だった。イタリアも十分な勝ち点を積み上げたが、首位との差は6ポイント。グループ首位に与えられる本大会への直接出場権を獲得できなかった。
出典:UEFA「European Qualifiers」グループI最終順位
グループI最終順位
ノルウェー
8試合・8勝0分0敗・得失点差+32
イタリア
8試合・6勝0分2敗・得失点差+9
イスラエル
8試合・4勝0分4敗・得失点差-1
イタリアは2位でプレーオフへ。ノルウェーは首位で本大会出場権を獲得。
ノルウェーとの差は、単なる勝ち点だけではなかった
ノルウェーは8試合で37得点、5失点。イタリアは21得点、12失点だった。得失点差はノルウェーのプラス32に対し、イタリアはプラス9にとどまっている。
直接対決でも、イタリアはノルウェーにアウェーで0-3、ホームで1-4と連敗した。つまり、イタリアの敗退を決めたのはプレーオフのPK戦だけではない。グループ首位を争う段階で、最大のライバルとの力の差を埋められなかったことが、すでに本大会への道を難しくしていた。
一方、イタリアはグループ2位のためプレーオフに進出する資格を得ていた。敗退が確定したのは、3月のプレーオフ決勝で敗れた瞬間だ。
【試合の全貌】イタリア対ボスニア・ヘルツェゴビナは1-1、PK戦1-4で決着
2026年3月31日、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで行われたプレーオフ決勝。イタリアにとっては、2014年ブラジル大会以来となる本大会復帰を実現するための最後の試合だった。
しかし、試合は先制点を奪ったイタリアにとって、あまりにも厳しい展開となった。
試合の流れを時系列で整理
15分:モイーズ・キーンが先制
相手GKのパスミスを起点に、ニコロ・バレッラからボールを受けたキーンが右足でカーブをかけたシュートを決めた。イタリアが1-0とリードする。
41分:バストーニが一発退場
最終ラインの背後を突こうとした相手選手を止める際、バストーニが退場処分を受ける。イタリアは前半のうちに10人で戦うことになった。
79分:ハリス・タバコビッチが同点ゴール
GKジャンルイジ・ドンナルンマがエディン・ジェコのヘディングを防いだものの、そのこぼれ球をタバコビッチに押し込まれ、1-1となる。
延長戦:両チームとも追加点を奪えず
イタリアは少ない人数で耐えながら勝ち越しを狙ったが、120分を終えてもスコアは動かなかった。
PK戦:ボスニア・ヘルツェゴビナが4-1で勝利
イタリアはフランチェスコ・ピオ・エスポジトとブライアン・クリスタンテが失敗。対するボスニア・ヘルツェゴビナは4本すべてを成功させ、本大会出場を決めた。
UEFAとイタリアサッカー連盟(FIGC)の試合記録によれば、キーンの先制、バストーニの退場、タバコビッチの同点弾という流れが、試合の明暗を分けた。
PK戦の結果だけで、敗因を説明できるのか
PK戦ではイタリアの失敗が目立った。しかし、PK戦に至るまでの120分間にも、見逃せない差があった。
試合データを掲載したOpta Analystによると、ボスニア・ヘルツェゴビナはシュート30本、枠内シュート11本を記録。イタリアはシュート9本、枠内シュート3本だった。ボール支配率も、ボスニア・ヘルツェゴビナの約65%に対してイタリアは約35%にとどまった。
もちろん、退場後に攻撃を受け続けた事情を考慮する必要はある。それでも、イタリアが守備に追われ、攻撃を継続する時間と選択肢を失っていたことは数字にも表れている。
【予選敗退の理由】バストーニの退場だけでは説明できない3つの問題
イタリア代表の敗退について、最も注目された場面はバストーニの退場だ。ただし、あの一つのプレーだけを敗退の理由にしてしまうと、予選全体で起きていた問題を見落とす。
1.バストーニの退場で戦術の選択肢が狭まった
バストーニは最終ラインを担う重要な選手だった。前半41分の退場によって、イタリアは約80分間、10人で戦うことになった。
ガットゥーゾ監督は退場直後にマテオ・レテギを下げ、DFフェデリコ・ガッティを投入。攻撃の選手を減らして守備を補強する判断を迫られた。
この交代自体は、数的不利を考えれば理解できる対応だ。しかし、前線の人数が減れば、ボールを奪っても相手ゴールまで運ぶ選択肢が限られる。守備で耐える時間が長くなり、相手の攻撃を繰り返し受ける展開になった。
バストーニの退場がなければ勝てたと断定することはできないが、試合の構図を変えた重大な転換点だったことは間違いない。
2.先制後に追加点を奪えなかった
キーンのゴールは、イタリアに勝利を引き寄せる絶好の機会だった。
しかし、リードを広げることができず、ボスニア・ヘルツェゴビナに反撃の余地を残した。数的不利になった後もキーンには追加点の好機があり、延長戦では交代出場のエスポジトにもチャンスがあったが、得点にはつながらなかった。
1点を守る戦いでは、相手に攻撃の時間を与えるほど失点のリスクが高まる。ましてプレーオフ決勝は、引き分けで次の試合に持ち越せるリーグ戦とは違う。延長戦とPK戦まで見据えた戦い方が必要になる。
イタリアは先制した事実を勝利につなげられず、最後まで試合を決定づける追加点を奪えなかった。
3.ノルウェーとのグループ戦で差がついていた
敗退の背景を決勝だけに求めるのも適切ではない。
グループIでノルウェーに2連敗し、得失点差でも大きく離されたことは、イタリアの予選全体を考えるうえで重要だ。ノルウェーは8試合で37得点を挙げ、イタリアの21得点を大きく上回った。
この差は、得点力だけでなく、試合を優位に進める力や失点を抑える力も含めて評価すべき数字だ。イタリアは6勝を挙げているものの、首位を確保できず、最後は一発勝負のプレーオフに進まざるを得なかった。
つまり、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦の敗北は直接の敗退理由であり、ノルウェーとの差はそこに至るまでの予選全体の課題だった。
【経緯を時系列で比較】北アイルランド戦から監督交代まで
イタリア代表のワールドカップ予選敗退を理解するには、決勝の結果だけでなく、その前後の動きを追う必要がある。以下は、予選終盤から2026年秋までの主な出来事だ。
| 時期 | 出来事・結果 | 意味・影響 |
|---|---|---|
| 2025年11月 | グループIを2位で終える | ノルウェーが勝ち点24、イタリアが18。イタリアはプレーオフへ。 |
| 2026年3月26日 | 北アイルランドに2-0で勝利 | プレーオフ準決勝を突破。サンドロ・トナーリとキーンが得点。 |
| 2026年3月31日 | ボスニア・ヘルツェゴビナと1-1、PK戦1-4 | 決勝で敗れ、3大会連続の本大会出場逸失が確定。 |
| 2026年4月 | ガットゥーゾ監督が退任 | FIGCとの契約を双方合意で終了。代表チームの再建が課題に。 |
| 2026年7月28日 | ロベルト・マンチーニ監督の再任を発表 | クラウディオ・ラニエリも技術部門の責任者に就任。 |
| 2026年9~10月 | ネーションズリーグで4試合を消化 | ベルギー戦の敗北後、トルコ戦2試合で勝利。フランス戦は引き分け。 |
出典:UEFA、FIGC、ロイター通信の試合記録・発表。
欧州予選プレーオフの仕組みとは?
2026年大会の欧州予選では、各グループの首位12チームが本大会への直接出場権を獲得した。2位の12チームに加え、ネーションズリーグの成績を通じて出場権を得た4チームがプレーオフに回り、合計16チームが残る4つの出場枠を争う仕組みだった。
プレーオフは4つの経路に分かれ、それぞれ準決勝と決勝を1試合ずつ行う。各経路の決勝に勝った4チームが本大会に進む。
イタリアは準決勝で北アイルランドを2-0で下したものの、決勝でボスニア・ヘルツェゴビナに敗れた。グループ戦で2位になっても本大会出場が保証されるわけではなく、最後の2試合を勝ち切る必要があった。
【歴代成績と3大会連続敗退】名門イタリアに何が起きているのか
イタリア代表は、ワールドカップで1934年、1938年、1982年、2006年の4度優勝した歴史を持つ。FIFAの代表チーム記録では、本大会出場は通算18回、直近の出場は2014年ブラジル大会となっている。
それだけに、2018年ロシア大会、2022年カタール大会、2026年北中米大会と、3大会連続で本大会に出場できなかった事態は極めて異例だ。
歴史的な実績と現在の結果の落差
イタリアは2006年ドイツ大会で優勝した後、2010年と2014年はグループステージで敗退。2018年大会はスウェーデンとのプレーオフで敗れ、2022年大会は北マケドニアに準決勝で0-1と敗れた。そして2026年大会では、ボスニア・ヘルツェゴビナとの決勝でPK戦の末に敗退した。
この経緯を見ると、単発の不運という説明だけでは足りない。過去の優勝回数は、現在の代表チームに本大会出場を約束するものではないからだ。予選では、限られた試合数の中で安定して勝ち点を積み上げ、得点力と守備力の両方を維持しなければならない。
代表チームだけを変えれば解決するのか
監督交代は注目を集めるが、長期的な立て直しには、選手の育成や世代交代、代表チームとクラブの連携も欠かせない。
国際大会では、優れた選手をそろえることに加え、限られた準備期間で戦術を浸透させ、試合中の予期しない状況に対応する能力が問われる。イタリアの場合、ノルウェーとのグループ戦での大差、プレーオフ決勝での数的不利、追加点を奪えなかった問題が、それぞれ異なる課題を示した。
代表チームの改善を評価するなら、監督の知名度や1試合の勝敗だけで判断せず、得点力、失点の抑制、選手層、強豪相手の競争力を継続して確認する必要がある。
【2026年10月最新】マンチーニ監督の再任とイタリア代表の現在
2026年7月28日、イタリア代表監督に再任
マンチーニ監督は2018年から2023年までイタリア代表を率い、EURO 2020(2021年開催)で優勝に導いた実績を持つ。FIGCは2026年7月、同監督の再任と、クラウディオ・ラニエリの技術部門責任者への就任を発表した。
ガットゥーゾ監督の退任から新体制へ
ガットゥーゾ監督は、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦での敗退後、4月にFIGCとの契約を双方合意で終了した。ロイター通信によると、代表チームの敗退を受け、FIGC会長ガブリエレ・グラヴィーナや代表団の責任者ジャンルイジ・ブッフォンも辞任するなど、組織の上層部にも変化が広がった。
その後、7月にマンチーニ監督が再任された。過去にEURO優勝を成し遂げた指導者を再び招くことで、代表チームの再建を進める狙いがある。
ネーションズリーグの結果に見える変化
2026年10月28日時点で、イタリア代表は2026-27年UEFAネーションズリーグのリーグ戦を4試合消化している。
- 9月25日:ベルギーに0-2で敗戦
- 9月28日:トルコに4-1で勝利
- 10月2日:フランスと1-1で引き分け
- 10月5日:トルコに3-1で勝利
この結果からは、トルコ戦で複数得点を挙げるなど、攻撃面での改善をうかがえる。一方、ベルギー戦では無得点で敗れており、強豪相手の安定性が十分に確立されたと判断するには早い。
次のネーションズリーグの試合は、11月12日のフランス戦、11月15日のベルギー戦が予定されている。これらの試合は2026年ワールドカップ予選そのものではないが、マンチーニ体制の戦術や選手起用を見極める材料になる。
【プロの結論】次回のワールドカップ予選に向けて見るべきポイント
イタリア代表の再建を判断する際には、少なくとも次の3点を確認したい。
1. 強豪相手の得点力: グループ戦でノルウェーに大差で敗れた問題を改善できるか。
2. 試合中の修正力: 退場や失点など、想定外の事態が起きたときに戦術を立て直せるか。
3. 世代交代と選手層: 主力選手に依存しすぎず、長期的に代表の競争力を維持できるか。
マンチーニ監督の再任は再建に向けた大きな一歩だが、過去の優勝実績だけで将来の成功を保証することはできない。ネーションズリーグでの結果を確認しつつ、次のワールドカップ予選に向けてチーム全体がどこまで変わるかを見守る必要がある。
【ワールドカップ予選イタリア】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:イタリア代表は2026年ワールドカップに出場できますか?
A1:出場できません。2026年3月31日の欧州予選プレーオフ決勝で、ボスニア・ヘルツェゴビナと1-1で引き分けた後、PK戦で1-4と敗れ、本大会出場を逃しました。
Q2:イタリア対ボスニア・ヘルツェゴビナの試合結果は?
A2:延長戦を含めて1-1でした。イタリアは15分にモイーズ・キーンが先制したものの、41分にアレッサンドロ・バストーニが退場。79分にハリス・タバコビッチに同点ゴールを許し、PK戦で敗れました。
Q3:イタリア代表がワールドカップ予選で敗退した最大の理由は何ですか?
A3:一つの原因だけでは説明できません。グループIでノルウェーに勝ち点6差をつけられたこと、プレーオフ決勝でバストーニが退場したこと、数的不利の中で追加点を奪えなかったこと、PK戦で2本のキックを失敗したことが重なりました。
Q4:現在のイタリア代表監督は誰ですか?
A4:2026年10月時点ではロベルト・マンチーニ監督です。2026年7月28日に再任が発表され、EURO 2020優勝時以来の代表チーム指揮に復帰しました。
Q5:イタリア代表の次回ワールドカップ予選はいつですか?
A5:次の対象大会は2030年ワールドカップですが、2026年10月時点では、次回欧州予選の具体的な日程や組み合わせを確定情報として示せる段階ではありません。今後はFIFAとUEFAの大会日程や予選方式に関する公式発表を確認する必要があります。
まとめ:イタリア代表の再建は、次の予選で結果を出せるかが焦点
2026年のワールドカップ予選で、イタリア代表はグループIをノルウェーに次ぐ2位で終え、プレーオフ決勝ではボスニア・ヘルツェゴビナにPK戦1-4で敗れた。バストーニの退場は試合を大きく左右したが、敗退の背景には、グループ戦での直接対決、得点力、数的不利への対応など、複数の課題があった。
2018年、2022年、2026年と3大会連続で本大会出場を逃した事実は、過去4度の優勝を誇るイタリアにとって重い現実だ。2026年7月のマンチーニ監督再任を機に、代表チームは立て直しを進めている。
今後の注目点は、単に試合に勝てるかどうかではない。強豪との対戦で得点を奪えるか、試合展開が崩れたときに修正できるか、そして予選を通じて安定した成績を残せるか。次回のワールドカップ予選で本大会復帰を実現できるかどうかは、こうした課題への取り組みと、その成果にかかっている。 (出典: ワールド カップ 予選 イタリア(Yahoo!ニュース))