豊昇龍休場の理由と経緯を徹底解説|2026年最新情報と九州場所復帰の焦点
2026年9月の大相撲秋場所で、横綱・豊昇龍が初日から休場した。日本相撲協会が9月11日に開いた取組編成会議で、初日と2日目の取組に名前が入らず、休場が明らかになった。右膝の靱帯損傷と手術による調整の遅れが背景にあり、これで3場所連続、通算10場所目の休場となった。横綱在位10場所で5度目という数字も、注目を集めている。
一方、2026年10月27日には、九州場所に向けた稽古で幕下以下の力士と15番を取り、13勝2敗を記録した。本人は復帰に意欲を示しているものの、出場については慎重な姿勢を崩していない。ここでは、秋場所を休場した経緯、右膝手術の影響、過去の休場歴と記録、そして11月の九州場所に向けた最新状況を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 休場の理由:名古屋場所で右膝を痛め、7月下旬に靱帯を修復する手術を受けた。秋場所までに実戦稽古を十分に積めなかった。
- 休場の記録:2026年秋場所で3場所連続、通算10場所目の休場。横綱在位10場所のうち5場所を休場している。
- 今後の見通し:11月8日初日の九州場所で復帰を目指している。10月27日の稽古では15番中13勝を挙げたが、最終的な出場判断は慎重に進められている。
【なぜ秋場所を初日から休場?】決定までの経緯を時系列で整理
豊昇龍の秋場所休場は、場所直前に突然決まったように見える。しかし、実際には右膝の回復状況と稽古の進み具合を踏まえ、出場の可能性を探った末の判断だった。
日刊スポーツや共同通信などの報道によると、豊昇龍は2026年7月の名古屋場所で右膝を痛め、14日目から途中休場した。7勝6敗で迎えた14日目以降、土俵に上がることができず、場所後には右膝の内側側副靱帯を修復する手術を受けた。
その後、8月の夏巡業には参加せず、秋場所への復帰を目指して治療と調整を続けた。しかし、9月に入っても相撲を取る稽古を再開できず、出場に必要な実戦感覚を取り戻す時間が足りなかった。
9月4日の横綱審議委員会による稽古総見では、四股やすり足などで体を動かし、関脇・熱海富士に胸を出す動きも見せた。ただし、自ら相撲を取る稽古には至らなかった。さらに、9月9日と10日は治療などのため部屋の朝稽古を休み、調整の遅れが深刻になっていた。
9月5日には、師匠の立浪親方(元小結・旭豊)が、出場には万全な状態が必要だという考えを説明していた。けがを抱えたまま本場所に出ることよりも、再び悪化させないことを優先する判断が求められていたのである。
そして9月11日、日本相撲協会の取組編成会議で初日と2日目の取組に名前が入らず、休場が決定。9月13日に初日を迎えた秋場所は、15日間すべてを休む全休となった。
初日から休場するのは、2018年初場所に初土俵を踏んで以来初めてだ。途中休場を含めれば3場所連続であり、横綱昇進後の休場頻度という点でも厳しい状況が続いている。
【右膝手術の影響】豊昇龍が秋場所に出場できなかった理由
秋場所を休場した直接的な背景は、右膝の靱帯損傷と、手術後の調整が間に合わなかったことにある。
報道によると、豊昇龍は7月下旬に右膝内側側副靱帯の修復手術を受け、約1週間入院した。手術後はリハビリや基礎的な稽古を進めていたものの、秋場所の直前まで本格的な相撲の稽古を再開できなかった。
相撲では、立ち合いでの踏み込み、相手に押された際の踏ん張り、四つに組んだときの体勢維持、投げを打つ際の軸足など、膝に大きな負荷がかかる。横綱として相手の攻めを受け止め、攻防の中で瞬時に体勢を変えるには、単に歩いたり四股を踏んだりできるだけでは十分ではない。
特に、右膝の靱帯を手術した後は、日常的な動作ができることと、激しい取組に耐えられることを分けて考える必要がある。稽古で動けるようになっていても、連日の取組で痛みや不安定さが再発しないか、相手との接触に耐えられるかは別の問題だ。
豊昇龍自身も、9月の出場判断をめぐる取材で、けがが悪化することへの懸念を語っていた。出場したい気持ちがあっても、十分に相撲を取れる状態でなければ、15日間を戦い抜くことは難しい。
この経緯から考えると、秋場所の休場は単に稽古量が足りなかったという話ではない。手術後の回復、実戦稽古の再開、連日の取組に耐えられる状態への到達という複数の段階があり、そのすべてを場所前にクリアできなかったことが大きい。
なお、立浪部屋の説明では、豊昇龍は休場を余儀なくされたことに強い落胆を示していたという。けがの回復だけでなく、精神面を含めて再び本場所に向けた準備を整えられるかも、復帰後の安定した成績を考えるうえで注目したい点だ。
【休場歴一覧】通算10場所・休み49日・不戦敗9番を数字で検証
豊昇龍の休場歴を振り返ると、今回が初めての長期離脱ではないことが分かる。十両時代から休場を経験しており、幕内、大関、横綱へと番付を上げた後も、複数の場所で途中休場を余儀なくされてきた。
日本相撲協会の過去の星取表を基にした休場歴の集計では、2026年9月場所までに休場した場所は合計10場所。2026年7月場所終了時点では休み34日、不戦敗9番だった。さらに秋場所を15日間すべて休んだため、休みの日数は累計49日に達している。
ここでいう「休み」と「不戦敗」は同じ意味ではない。すでに取組が組まれていた日に出場できなければ不戦敗となり、その後の休場日は星取表に「休」と記録される。以下は、この区別に基づいて整理した休場歴だ。
| 場所 | 当時の地位 | 成績・休場状況 | 休み | 不戦敗 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 十両 | 千秋楽に休場 | 0日 | 1番 |
| 2021年9月 | 前頭筆頭 | 5日目から休場、8日目に再出場 | 2日 | 1番 |
| 2023年1月 | 関脇 | 10日目のみ休場 | 0日 | 1番 |
| 2024年1月 | 大関 | 14日目から休場 | 1日 | 1番 |
| 2024年7月 | 大関 | 13日目から休場 | 2日 | 1番 |
| 2025年3月 | 横綱 | 新横綱の場所で10日目から休場 | 5日 | 1番 |
| 2025年7月 | 横綱 | 5日目から休場 | 10日 | 1番 |
| 2026年5月 | 横綱 | 2日目から休場 | 13日 | 1番 |
| 2026年7月 | 横綱 | 14日目から休場 | 1日 | 1番 |
| 2026年9月 | 横綱 | 初日から全休 | 15日 | 0番 |
| 合計 | 10場所 | 2026年9月場所まで | 49日 | 9番 |
この表から分かるのは、休場の回数だけでなく、休場日数が近年増えていることだ。十両や幕内の初期には1日だけの休場や途中からの再出場もあったが、横綱昇進後は長期間にわたる休場が目立つようになった。
2026年5月場所は2日目から休場し、13日間を休んだ。7月場所は14日目から休場。そして9月場所は初日から全休となった。3場所連続の休場という記録は、単に休場場所数が増えたというだけでなく、連続して本場所を戦える状態を作ることが難しくなっている点を示している。
ただし、10場所すべてが同じ原因によるものではない。過去には右股関節の負傷や右ハムストリングスの損傷などが報じられており、今回の右膝の手術と一括りにすることはできない。休場歴を正しく理解するには、回数だけでなく、それぞれの場所で何が起きたのかを区別する必要がある。
【横綱在位10場所で休場5度】成績と横綱としての課題
豊昇龍は2025年初場所で2度目の幕内優勝を果たし、場所後に横綱へ昇進した。しかし、2026年秋場所まで、横綱としての優勝はまだない。昇進後の10場所のうち5場所で休場しており、横綱としての成績を積み上げる機会そのものが減っている。
横綱は、番付の頂点に立つだけでなく、場所を通して安定して力を発揮することも求められる。優勝争いに加わるには、初日から千秋楽まで取組を重ねられる体調と、相手に応じた戦術を維持できるコンディションが欠かせない。
豊昇龍の休場が問題視される背景には、けがそのものに加え、横綱昇進後に優勝がないという成績面の課題がある。報道では、年6場所制が定着した1958年以降、横綱昇進後に優勝がない場所数が10となり、11場所の記録を持つ朝潮、柏戸、3代目若乃花に続く状況も伝えられた。
ただし、休場回数だけで力士の実力や意欲を判断するのは適切ではない。負傷した状態で出場しても、十分な相撲が取れず、けがを悪化させれば、その後の復帰をさらに遠ざけるおそれがある。とりわけ膝の靱帯を手術した後は、短期的な出場と長期的な競技生活のどちらを優先するかという判断が重要になる。
一方、横綱としては、復帰後にどれだけ早く本来の相撲を取り戻せるかが問われる。休場から戻った場所で優勝争いに加わることができれば、これまでの休場による停滞を挽回する機会になる。反対に、出場しても本来の力を発揮できず、再び休場することになれば、進退をめぐる議論が強まる可能性がある。
立浪親方は秋場所休場が決まった際、次に出場する場所では優勝を狙える状態に仕上げたいという考えを示した。次の九州場所は、単なる復帰戦というだけでなく、豊昇龍が横綱として再び結果を残せるかを見極める場所にもなりそうだ。
【2026年10月最新】豊昇龍の現在の状態と九州場所復帰の見通し
2026年10月29日時点で、豊昇龍は11月8日初日の九州場所で復帰することを目指し、調整を続けている。秋場所を全休した後、右膝の回復を確認しながら秋巡業に途中参加し、実戦形式の稽古を徐々に増やしてきた。
9月下旬には、師匠の立浪親方が秋巡業への途中参加を明らかにし、九州場所への出場にも前向きな姿勢を示した。10月10日から巡業に合流し、横綱・大の里らと相撲を取る稽古も再開。10月18日の姫路巡業では、平幕の湘南乃海、平戸海と18番を取り、12勝6敗だったと報じられている。
10月20日には、立浪親方が九州場所からの復帰方針を明言した。一方、本人は実際の出場判断について慎重な姿勢を保っている。10月27日、福岡県糸島市の部屋宿舎で幕下以下の力士と15番を取り、13勝2敗を記録したものの、出場については「ぎりぎりまで分からない」と説明した。
同日の報道によると、右膝にはテーピングとサポーターを着用して稽古に臨んでいた。本人は膝の状態が日ごとに良くなっていると話し、九州場所には出るつもりで準備していると意欲を示している。ただし、けがを悪化させないことを優先し、師匠と相談して最終判断を下す考えだ。
15番で13勝2敗という結果は、稽古で相手と組み合える段階まで戻ってきたことを示す材料になる。しかし、幕下以下の力士との稽古で勝ち越したことだけで、本場所を15日間戦える状態だと断定することはできない。相手の力量や取組の負荷、連日の稽古での膝の反応など、確認すべき点は残っている。
今後の焦点は、相撲を取る稽古を継続できるか、膝の痛みや腫れが出ないか、そして出稽古を含めて十分な実戦調整を積めるかという点だ。出場するかどうかだけでなく、出場後に安定した相撲を続けられるかまで見ておく必要がある。
【プロの結論】豊昇龍の復帰を判断するうえで注目すべき3つのポイント
豊昇龍の今後を考えるうえで、注目すべきなのは「九州場所に出るか」という一点だけではない。休場を繰り返してきた経緯と、右膝の手術から復帰する今回の事情を踏まえると、次の3点が判断材料になる。
第一に、右膝の回復が実戦に耐えられる段階に達しているか。 四股やすり足ができることと、立ち合いから相手を受け止め、攻め、投げる動きを連日繰り返せることは違う。稽古での勝敗だけでなく、取組後に痛みや腫れが出ていないか、動きの制限がないかが重要になる。
第二に、15日間を戦い抜く準備ができているか。 本場所では、初日から千秋楽まで取組に対応しながら、疲労を管理しなければならない。休場歴が増えている豊昇龍にとって、初日だけ出場できる状態では十分とはいえない。場所を通じて安定して相撲を取れるかが問われる。
第三に、復帰後の成績と横綱としての責任をどう両立させるか。 横綱在位10場所で5度の休場、昇進後の優勝なしという状況は重い。ただし、無理な出場で再び故障することも避けなければならない。目先の出場を優先するのか、万全な状態で優勝を狙えるところまで仕上げるのか、その判断が今後のキャリアを左右する。
横綱の進退に関して、休場回数だけで自動的に引退が決まる制度があるわけではない。実際には、本人の状態、成績、師匠や日本相撲協会の判断など、複数の要素が関係する。立浪親方が次の場所を重要な局面と捉えていることからも、九州場所でどのような相撲を見せるかは大きな意味を持つ。
ファンが情報を追う際には、「復帰する」という方針表明と、正式な出場決定を区別することも大切だ。巡業での稽古再開や好成績は前向きな材料だが、最終的には場所前の調整と本人・師匠の判断が基準になる。
【豊昇龍休場】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:豊昇龍が2026年秋場所を休場した理由は何ですか?
A1:2026年7月の名古屋場所で右膝を痛め、場所後の7月下旬に内側側副靱帯を修復する手術を受けたためです。秋場所の直前まで相撲を取る稽古を十分に再開できず、出場に必要な調整が間に合いませんでした。
Q2:豊昇龍の休場は通算何度目ですか?
A2:2026年秋場所で通算10場所目の休場となりました。これで3場所連続の休場となり、横綱在位10場所では5度目の休場です。日本相撲協会の過去の星取表を基にした集計では、秋場所までの休みは49日、不戦敗は9番となっています。
Q3:豊昇龍はいつ復帰する予定ですか?
A3:2026年11月8日初日の九州場所での復帰を目指しています。10月27日の稽古では幕下以下の力士と15番を取り、13勝2敗を記録しました。ただし、本人は出場判断をぎりぎりまで慎重に行う考えを示しており、稽古の結果だけで出場が確定したわけではありません。
まとめ:豊昇龍の今後は九州場所での復帰と安定した相撲が焦点
豊昇龍の2026年秋場所休場は、名古屋場所での右膝の負傷と手術後の調整の遅れが主な理由だった。9月11日の取組編成会議で休場が明らかになり、初土俵以来初めて初日から休むことになった。これで3場所連続、通算10場所目の休場となり、横綱在位10場所のうち5場所を休む状況となった。
2026年10月下旬には巡業や稽古で相撲を取れる段階まで回復し、九州場所への復帰に意欲を示している。10月27日の15番13勝という結果は前向きな材料だが、実際に15日間を戦えるかどうかは、今後の膝の状態と調整の進み具合によって変わる。
今後の注目点は、九州場所への出場が正式に決まるか、右膝の状態を維持しながら本場所を戦い抜けるか、そして横綱昇進後初の優勝を狙える相撲を取り戻せるかという3点だ。休場回数だけで判断するのではなく、回復の進捗、実戦稽古の内容、場所での成績を総合的に見ることが、豊昇龍の現在地を正しく理解する手掛かりになる。 (出典: 豊昇 龍 休場(Yahoo!ニュース))