箱根駅伝の早稲田は2026年総合4位!区間成績と優勝への課題を徹底解剖
2026年1月2、3日に開催された第102回箱根駅伝で、早稲田大学は総合4位、総合タイム10時間44分29秒を記録した。往路は5時間18分26秒で2位と好位置につけた一方、復路は5時間26分03秒で8位。15年ぶりの総合優勝を目指した名門は、上位争いに食い込みながらも、あと一歩で表彰台を逃した。
注目は、4区で区間賞を獲得した鈴木琉胤、2区で区間4位の山口智規、山登りの5区で区間3位となった工藤慎作らの走りだ。さらに、2026年10月の出雲駅伝では早稲田大学が総合優勝を果たし、次の箱根駅伝に向けて期待が高まっている。第102回大会の公式記録を振り返りながら、区間別の明暗、歴代順位、そして第103回大会の注目選手と総合優勝への課題を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の総合順位:早稲田大学は10時間44分29秒で4位。往路2位、復路8位という結果だった。
- 個人のハイライト:鈴木琉胤が4区で1時間00分01秒の区間賞。山口智規は2区4位、工藤慎作は5区3位と力を発揮した。
- 次大会への展望:2026年10月の出雲駅伝を大会新記録で制覇。復路の安定感と選手層の厚みが、箱根での総合優勝に向けた焦点となる。
【第102回箱根駅伝】早稲田大学は総合4位、10時間44分29秒の内訳
箱根駅伝公式サイトと早稲田大学競走部の公式記録によると、第102回大会の早稲田大学は、往路2位、復路8位、総合4位という成績だった。総合タイムは10時間44分29秒。優勝した青山学院大学の10時間37分34秒には6分55秒届かなかったものの、3位の順天堂大学とは34秒差だった。
さらに、5位の中央大学との差はわずか2秒。早稲田大学は表彰台にあと一歩届かなかった一方、上位校と競り合う力を示した。総合順位だけを見ると前年と同じ4位だが、タイムは大きく改善している。
第101回大会の総合タイムは10時間50分57秒だった。第102回大会では6分28秒短縮しており、順位こそ変わらなくても、チーム全体の走力は着実に向上したと評価できる。
2026年大会の重要なポイントは、単純に「4位だった」という事実ではない。往路で優勝争いに加わり、総合でも3位と僅差まで迫ったこと、そして復路で生じた差を埋め切れなかったこと。この2つを分けて考えると、早稲田大学が次に取り組むべき課題が見えてくる。
なお、早稲田大学競走部の公式大会報告では、駅伝主将の山口智規が、15年ぶりの総合優勝を目標に掲げていたことと、総合4位という結果への悔しさを振り返っている。チームの目標と実際の結果との距離は、次大会に向けた出発点になる。
【往路2位・復路8位】勝負を分けたのは後半の粘り
早稲田大学の2026年大会を分析するうえで、最も重要なのが往路と復路の成績差だ。往路は5時間18分26秒で2位。優勝した青山学院大学の5時間18分08秒に対し、わずか18秒差で芦ノ湖に到達した。
ところが、復路は5時間26分03秒で8位となった。青山学院大学の復路タイムは5時間19分26秒で、両校の差は6分37秒に広がった。総合優勝を目指すチームにとって、往路で築いた好位置を復路でも維持することができなかった点は、明確な検討課題だ。
各区間の結果を見ると、復路のすべてが悪かったわけではない。6区の山﨑一吹は58分31秒で区間6位、9区の小平敦之は1時間07分45秒で区間2位と、上位に食い込む走りを見せている。一方、7区の間瀬田純平は区間12位、8区の堀野正太は区間16位だった。
特に8区は21.4キロの長距離区間であり、区間順位の低下が続くと、前の区間で得た貯金を使い切る可能性が高まる。早稲田大学は9区で再び区間2位の走りを見せたが、復路全体のタイムを巻き返すには至らなかった。
ここから導ける課題は、特定の選手の失敗を指摘することではなく、復路の複数区間で安定して上位を狙える選手層を整えることだ。箱根駅伝は217.1キロを10人でつなぐ競技であり、往路の好成績だけで総合順位が決まるわけではない。
【区間別成績一覧】鈴木琉胤の区間賞と全10区間の記録
早稲田大学競走部および箱根駅伝公式サイトの記録をもとに、第102回大会の区間別成績をまとめた。区間タイムと区間順位を並べると、往路の強さに加え、復路で上位と苦戦が分かれた構図が浮かび上がる。
| 区間 | 選手 | 区間タイム | 区間順位 |
|---|---|---|---|
| 1区 | 吉倉ナヤブ直希 | 1時間00分58秒 | 7位 |
| 2区 | 山口智規 | 1時間05分47秒 | 4位 |
| 3区 | 山口竣平 | 1時間01分54秒 | 8位 |
| 4区 | 鈴木琉胤 | 1時間00分01秒 | 1位・区間賞 |
| 5区 | 工藤慎作 | 1時間09分46秒 | 3位 |
| 6区 | 山﨑一吹 | 58分31秒 | 6位 |
| 7区 | 間瀬田純平 | 1時間03分58秒 | 12位 |
| 8区 | 堀野正太 | 1時間06分09秒 | 16位 |
| 9区 | 小平敦之 | 1時間07分45秒 | 2位 |
| 10区 | 瀬間元輔 | 1時間09分40秒 | 10位 |
鈴木琉胤:4区で区間賞を獲得
2026年大会の個人ハイライトは、当時1年生だった鈴木琉胤の4区だ。20.9キロを1時間00分01秒で走り、区間1位を獲得した。日本テレビの大会公式サイトでは、鈴木は4区のエントリー変更で起用された選手として掲載されている。当日の区間配置に応じて力を発揮し、チームを総合2位の位置につないだことは大きな収穫だった。
鈴木は2026年10月の出雲駅伝でも3区を担当し、8.5キロを23分31秒で走って区間3位。区間新記録をマークした。箱根の区間賞が一度きりの結果ではなく、その後も大学駅伝で好成績を残している点は、次大会への期待を高める材料だ。
山口智規:エース区間の2区で区間4位
2区は23.1キロの長距離区間で、各校の主力選手が集まりやすい。山口智規は1時間05分47秒で区間4位となり、早稲田大学を総合3位へ押し上げた。往路の上位争いを支えた走りであり、主将としてチームをけん引した選手の一人だ。
ただし、山口智規は第102回大会当時の4年生である。第103回大会の戦力を考える際には、2026年の実績と、次大会で出走できる選手を区別しておく必要がある。
工藤慎作:山登りの5区で区間3位
5区は20.8キロの山登り区間。工藤慎作は1時間09分46秒で区間3位となり、早稲田大学を往路2位でゴールさせた。工藤は1年時に5区で区間6位、2年時には区間2位を記録しており、山登りで経験を積んできた選手でもある。
第102回大会では区間賞に届かなかったものの、上位を維持する走りを実現した。さらに2026年10月の出雲駅伝では最終6区で区間賞を獲得しており、長距離区間と駅伝の勝負どころで存在感を示している。
9区の小平敦之も見逃せない
復路で区間2位となった小平敦之の走りも重要だ。復路の中盤で苦戦した後、9区で上位のタイムを記録したことは、早稲田大学に巻き返す力があったことを示す。一方で、9区だけで7区・8区までの差を埋めることは難しい。次大会では、複数区間で上位を維持できる配置が求められる。
区間エントリーを見る際は、事前に発表された配置と当日の最終オーダーを混同しないことも大切だ。第102回大会では当日の変更があり、鈴木のように変更後の区間で結果を残した選手もいた。箱根駅伝の戦力分析では、エントリー表だけでなく、最終的な出走選手と公式の区間記録を照合する必要がある。
【早稲田大学の箱根駅伝歴代順位】13度の優勝とシード権の意味
早稲田大学は、箱根駅伝の歴史を代表する強豪校だ。箱根駅伝公式サイトの優勝回数ランキングによると、総合優勝は通算13回。最後の優勝は2011年の第87回大会で、2026年大会まで15年が経過している。
2011年の優勝時、早稲田大学は総合タイム10時間59分51秒を記録した。往路は2位だったが、復路で逆転して総合優勝を達成。出雲駅伝、全日本大学駅伝と合わせて学生駅伝三冠も成し遂げた。往路で優勝を逃しても、復路で勝負をひっくり返せることを示した大会だった。
近年の成績を振り返ると、早稲田大学は一度シード権を逃した時期を経て、再び上位に定着しつつある。
- 2022年・第98回:総合13位、11時間00分03秒
- 2023年・第99回:総合6位、10時間55分21秒
- 2024年・第100回:総合7位、10時間56分40秒
- 2025年・第101回:総合4位、10時間50分57秒
- 2026年・第102回:総合4位、10時間44分29秒
第102回大会では総合4位に入ったため、次の第103回大会のシード権を確保している。箱根駅伝では総合10位以内が翌年の大会に向けたシード権獲得の目安となり、予選会を経ずに本大会へ進めることは、年間の強化計画を組むうえでも大きな意味を持つ。
ただし、シード権の獲得と総合優勝は別の目標だ。予選会対策に割く負担が軽減されることは利点だが、優勝には各区間で首位争いをする力に加え、217.1キロを通じて大きく崩れない総合力が必要になる。
【第103回箱根駅伝の注目選手】2026年出雲駅伝優勝から見える可能性
次の第103回箱根駅伝は、2027年1月2、3日に開催が予定されている。早稲田大学競走部は2026年10月12日の出雲駅伝で総合優勝を果たしており、駅伝シーズンのスタートとして大きな成果を挙げた。
早稲田大学競走部の公式記録によると、出雲駅伝の総合タイムは2時間05分56秒で大会新記録。2位の國學院大學に58秒差をつけ、16年ぶり3度目の優勝を飾った。箱根駅伝で総合4位に終わったチームが、秋の大学駅伝で結果を出したことは、次の箱根に向けた明るい材料となる。
出雲駅伝では、1区の吉倉ナヤブ直希が区間7位、2区の本田桜二郎が区間賞、3区の鈴木琉胤が区間3位、4区の新妻遼己が区間賞、5区の山口竣平が区間賞、6区の工藤慎作が区間賞だった。複数の区間で上位を確保し、最終区間で勝負を決めた点は、チームの勢いを示している。
ただし、出雲駅伝は全6区間45.1キロで争われる大会だ。10区間217.1キロの箱根駅伝とは距離もコース特性も異なる。出雲の優勝だけで箱根の優勝候補と断定することはできないが、各区間で結果を出せる選手が複数いることは、箱根に向けた重要な強みだ。
鈴木琉胤:スピードと成長力に注目
2026年の箱根駅伝で4区区間賞を獲得し、同年秋の出雲駅伝でも区間新記録をマークした鈴木琉胤は、第103回大会の中心選手候補だ。箱根では20.9キロ、出雲では8.5キロと距離の異なる区間で結果を残しており、スピードを長い距離にどうつなげるかが注目点になる。
工藤慎作:箱根の山登りと駅伝の勝負強さ
工藤慎作は第102回大会の5区で区間3位、2026年の出雲駅伝では最終6区で区間賞を獲得した。箱根駅伝では山登りへの適性が強みとなる一方、大学4年生として迎える次大会は、箱根での経験をチームに還元する機会でもある。
吉倉ナヤブ直希:序盤の流れをつくれるか
吉倉ナヤブ直希は第102回大会で1区を走り、区間7位。2026年の出雲駅伝でも1区を担当した。序盤で大きく遅れずに襷をつなぐ役割は、後続の選手が力を発揮するための土台となる。第103回大会でも、序盤の位置取りと安定した走りが焦点になる。
山口竣平:往路を支える戦力
山口竣平は第102回大会の3区で区間8位となり、2026年の出雲駅伝では5区で区間賞を獲得した。箱根の長い距離で、出雲の好調さをどこまで再現できるかが注目される。
本田桜二郎・新妻遼己:新戦力の台頭
2026年の出雲駅伝では、本田桜二郎と新妻遼己がともに区間賞を獲得した。いずれも短い区間で結果を残した若い選手であり、今後の成長次第では箱根駅伝の戦力層を厚くする存在になり得る。ただし、実際の箱根駅伝でどの区間を担うかは、今後の調整や最終エントリーによって決まる。
一方、第102回大会で2区を走った山口智規と、7区を走った間瀬田純平は当時の4年生だった。次大会の戦力を考える際には、この2人が担った役割を誰が引き継ぐかも重要になる。2026年10月29日時点では、第103回大会の最終的な区間エントリーは確定していない。
次の判断材料となるのが、2026年11月1日に開催予定の全日本大学駅伝だ。早稲田大学競走部の公式エントリーには工藤慎作、小平敦之、山﨑一吹、瀬間元輔、山口竣平、吉倉ナヤブ直希、鈴木琉胤らが名を連ねている。出雲駅伝の優勝が一過性のものではないか、距離の長いレースでも安定した走りを再現できるかを見極める機会になる。
【早稲田大学が総合優勝するための課題】復路の底上げと10区間の総合力
第102回大会の結果から見える課題は、大きく3つある。第一は復路の安定性、第二は区間ごとの戦力差、第三はエースの力を総合順位につなげる選手配置だ。
課題1:復路で大きく順位を落とさないこと
往路2位から復路8位へと成績が変化したことは、総合優勝を目指すうえで見逃せない。復路の6区と9区では上位の記録を残したものの、7区と8区では区間順位が下がった。全区間で区間賞を狙う必要はないが、苦しい区間で大きな差をつくらないことが、総合順位を上げる条件になる。
課題2:主力だけでなく、チーム全体の層を厚くすること
鈴木琉胤の区間賞、山口智規の2区4位、工藤慎作の5区3位は、早稲田大学に上位争いのできる選手がいることを証明した。一方、復路では区間2位の好走があっても、複数区間で上位に食い込めなければ、総合タイムを大きく短縮するのは難しい。次大会では、経験豊富な選手と若手選手の力を組み合わせ、どの区間にも安定した走者を配置できるかが問われる。
課題3:出雲の勢いを箱根の距離へつなげること
2026年の出雲駅伝で総合優勝したことは大きな成果だが、箱根駅伝は出雲とは異なり、往路・復路の10区間を通じて走力と持久力が試される。短い区間でスピードを発揮できる選手を、長距離区間や山登り・山下りにどう配置するか。出雲での結果をそのまま箱根の順位に置き換えず、距離への適性や過去の区間実績を踏まえて選手を組み合わせる必要がある。
また、箱根駅伝の区間エントリーは、選手の調子やチーム事情に応じて当日変更されることがある。鈴木琉胤が第102回大会の4区で区間賞を獲得した例は、最終的な配置が結果に結びつく可能性を示した。第103回大会でも、事前の名前や予想だけでなく、最終エントリーと直前の競技成績を確認することが重要だ。
【プロの結論】早稲田の優勝可能性は「復路の再現性」で見極める
第102回大会の早稲田大学は、総合4位という結果以上に、往路で優勝争いを演じられる力を示した点に価値がある。前年から総合タイムを6分28秒短縮し、3位とは34秒差まで迫った。上位進出の土台はすでにある。
一方、総合優勝を現実の目標にするには、往路の好成績を復路でも再現できるかが重要になる。2026年の出雲駅伝優勝は明るい材料だが、箱根で同じ結果を出せるかは別の問題だ。第103回大会の展望を判断するなら、鈴木琉胤や工藤慎作の個人成績に加え、復路を担う選手たちが秋の駅伝でどれだけ安定した走りを見せるかに注目したい。
順位予想や優勝候補の評価では、区間賞の数だけで判断するのではなく、区間順位のばらつき、往路と復路のタイム差、長距離区間への適性、選手層の厚さを合わせて見るべきだ。早稲田大学が再び総合優勝を目指すうえで、最大の焦点は、エースの強さを10区間すべての総合力へ変えられるかどうかにある。
【箱根駅伝早稲田】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:早稲田大学の第102回箱根駅伝の総合順位は何位ですか? A1:2026年大会は総合4位です。総合タイムは10時間44分29秒で、往路は5時間18分26秒の2位、復路は5時間26分03秒の8位でした。
Q2:2026年大会で早稲田大学の区間賞を獲得した選手は誰ですか? A2:4区の鈴木琉胤です。20.9キロを1時間00分01秒で走り、区間1位を記録しました。
Q3:早稲田大学は第103回箱根駅伝のシード権を獲得していますか? A3:はい。第102回大会で総合4位に入ったため、次の第103回大会に向けてシード権を確保しています。
Q4:第103回箱根駅伝で注目したい早稲田大学の選手は誰ですか? A4:鈴木琉胤、工藤慎作、吉倉ナヤブ直希、山口竣平らが注目候補です。2026年の出雲駅伝で区間賞を獲得した本田桜二郎や新妻遼己の成長にも期待が集まります。ただし、箱根駅伝の最終的な区間エントリーは今後の発表を待つ必要があります。
まとめ:第103回箱根駅伝は往路の再現力と復路の底上げが焦点
第102回箱根駅伝で早稲田大学は総合4位、10時間44分29秒を記録した。往路2位の好成績を残しながら、復路8位で総合優勝には届かなかったものの、前年からタイムを6分28秒短縮し、3位の順天堂大学とも34秒差まで迫った。
鈴木琉胤の4区区間賞、山口智規の2区4位、工藤慎作の5区3位など、個々の選手の力は上位争いに通用する。さらに、2026年10月の出雲駅伝で大会新記録による優勝を果たしたことは、第103回箱根駅伝に向けた追い風だ。
ただし、総合優勝を実現するには、往路で得た好位置を復路でも維持し、区間ごとの成績のばらつきを抑える必要がある。秋の駅伝での走りと最終エントリーを確認しながら、選手個人の実績だけでなく、10区間を通じたチーム全体の安定性に注目したい。早稲田大学が15年ぶりの箱根駅伝総合優勝へ近づけるかどうかは、往路の強さを復路までつなげる力にかかっている。 (出典: 箱根 駅伝 早稲田(Yahoo!ニュース))