カープドラフト2023の指名結果を総まとめ!常廣羽也斗の評価と8選手の2026年現在を徹底解説
2023年の広島東洋カープのドラフト会議では、青山学院大学の右腕・常廣羽也斗を1位で指名し、支配下5人、育成3人の計8選手を獲得しました。大学野球で実績を残した投手を中心に、高校生内野手や育成選手も加えた指名構成が特徴です。
2026年現在、ドラフト2位の髙太一が救援投手として大きく存在感を高める一方、1位の常廣羽也斗にはさらなる飛躍が期待されています。日本野球機構(NPB)の公式記録をもとに、2023年10月26日の開催情報、全指名選手、常廣の指名背景、支配下と育成の違い、そして指名選手のその後まで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 指名結果:カープは常廣羽也斗を1位指名。支配下5人、育成3人の合計8人を指名した。
- 開催情報:2023年10月26日にドラフト会議を開催。セ・リーグがウェーバー優先権を持った。
- 2026年の評価:髙太一が一軍56試合登板、防御率1.90を記録。常廣を含む他の指名選手の成長も引き続き評価の焦点となる。
【開催情報】カープドラフト2023は10月26日に開催
2023年度新人選手選択会議、通称「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」は、2023年10月26日(木)に東京都内で開催されました。日本野球機構の開催要項では、開始予定時刻は午後4時50分と発表されていました。
この年のドラフト会議では、支配下選手として72人、育成選手として50人、合計122人の交渉権が確定しました。支配下の指名人数は前年より3人増え、育成は7人減少しています。
また、2019年以来4年ぶりに観覧者を迎えて開催され、ドラフト会議史上初の有料観覧席も設けられました。公式発表では約700席の有料観覧席が用意され、全席指定で販売される方式が採用されました。
カープにとっても、将来の先発投手陣を担う人材や、野手の選手層を厚くする選手を獲得する重要な機会となりました。指名結果を理解するうえでは、1位指名だけでなく、2位以下と育成枠まで含めて見ることが大切です。
【指名順】常廣羽也斗を1位指名した経緯とウェーバー方式
広島はドラフト会議に先立ち、青山学院大学の常廣羽也斗投手を1位指名する方針を公表していました。1位指名では東北楽天ゴールデンイーグルスと競合しましたが、抽選の結果、新井貴浩監督が交渉権を獲得しました。
ここで押さえておきたいのが、ドラフトの「指名順」です。1位指名は複数球団が同じ選手を指名した場合に抽選で交渉権を決めます。一方、2巡目以降はウェーバー方式が採用され、所定の球団順位に基づいて指名順が決まります。
2023年はセ・リーグがウェーバー優先権を持つ年でした。優先権のあるリーグの最下位球団から始まり、両リーグの前年順位を交互に反映する仕組みです。広島は2022年のセ・リーグで5位だったため、2巡目以降の指名順では全12球団中3番目に位置しました。
なお、広島が2巡目に指名した髙太一は、球団内の指名順位では2位ですが、全球団を通じた2巡目の指名順では3番目に指名された選手です。この2種類の順位を区別すると、ドラフトの仕組みが分かりやすくなります。
【指名結果一覧】カープが獲得した全8選手と2026年現在
広島東洋カープの2023年ドラフト指名結果は、支配下選手5人、育成選手3人の合計8人です。日本野球機構の公式指名選手一覧に掲載された選手と、2026年時点で確認できる主な実績をまとめました。
| 指名順位 | 選手名 | 守備位置・指名時の所属 | 2026年時点の主な状況 |
|---|---|---|---|
| 支配下1位 | 常廣羽也斗 | 投手・青山学院大学 | 2026年は7登板、8投球回、防御率4.50 |
| 支配下2位 | 髙太一 | 投手・大阪商業大学 | 2026年は56登板、24ホールド、防御率1.90 |
| 支配下3位 | 滝田一希 | 投手・星槎道都大学 | 2024~2025年に一軍8登板。2026年は一軍登板なし |
| 支配下4位 | 仲田侑仁 | 内野手・沖縄尚学高校 | 2024年に一軍1試合出場。今後の成長が期待される段階 |
| 支配下5位 | 赤塚健利 | 投手・中京学院大学 | 2025年限りでカープを退団。2026年は社会人クラブチームへの加入が報じられた |
| 育成1位 | 杉田健 | 投手・日本大学国際関係学部 | 2026年に一軍5登板、5回2/3、防御率1.59 |
| 育成2位 | 佐藤啓介 | 内野手・静岡大学 | 育成から支配下登録へ。2026年は一軍70試合、打率.203、5本塁打 |
| 育成3位 | 杉原望来 | 投手・京都国際高校 | 2026年の一軍公式戦出場はなし。ファームで28登板、防御率2.34 |
※2026年の一軍成績はNPB公表の年度別成績、杉原望来のファーム成績はファーム・リーグの公式記録に基づきます。赤塚健利の退団後の進路は報道情報を含みます。
一覧から見えてくるのは、支配下指名では投手を4人、内野手を1人、育成指名では投手2人、内野手1人を獲得したという構成です。支配下指名の大半を投手が占めており、投手陣の層を厚くする意図がうかがえます。
また、大学生投手だけでなく、高校生の仲田侑仁や杉原望来も指名しています。すぐに一軍で活躍することを期待される選手と、時間をかけて成長を促す選手を組み合わせたドラフトだったと整理できます。
【1位指名の理由】青山学院大学・常廣羽也斗はなぜ注目されたのか
常廣羽也斗は、2023年の大学野球で大きな実績を残した右投手です。大分舞鶴高校から青山学院大学へ進み、大学最終学年に全国大会と東都大学野球で結果を残しました。
特に注目されたのが、第72回全日本大学野球選手権大会での活躍です。全日本大学野球連盟の大会表彰記録によると、常廣は最高殊勲選手賞と最優秀投手賞を受賞。大会では15イニングを投げて2勝、防御率0.00という成績を残しました。
さらに、2023年秋の東都大学野球1部リーグでも最優秀投手賞を受賞しています。全国大会での実績とリーグ戦での安定した投球を兼ね備えていた点は、ドラフト1位候補として評価される大きな材料でした。
広島が常廣を1位指名した背景を考えるうえでも、こうした実績は重要です。大学で結果を残した投手を上位で獲得することは、将来の先発陣を整備するうえで合理的な選択肢となります。ただし、大学時代の実績がプロでの成績をそのまま保証するわけではありません。
常廣のプロ入り後の成績を見ると、2024年は一軍2登板で1勝、防御率2.45を記録しました。2025年は7登板で2勝4敗、防御率7.96。2026年は7登板、8投球回、防御率4.50となっています。
2026年終了時点の通算成績は16登板、3勝4敗、防御率6.00です。ドラフト1位という期待値を考えれば、今後は登板数を増やし、先発投手として安定した投球を続けられるかが大きな課題になります。
一方、プロ入り後の数字だけで大学時代の評価や指名そのものを否定するのも早計です。登板機会、投球回、起用法、四球の抑制などを分けて確認し、シーズンを通した成長を見極める必要があります。
【制度解説】支配下ドラフトと育成ドラフトの違い
カープドラフト2023を正しく理解するには、支配下ドラフトと育成ドラフトの違いも知っておきたいところです。両者はどちらも新人選手選択会議の一部ですが、選手の契約上の立場や一軍登録の扱いが異なります。
支配下ドラフトは、支配下選手として契約する候補を指名する枠です。支配下登録の上限人数などの制度に従いながら、一軍の公式戦に出場できる選手としてチームの戦力を構成します。ただし、支配下指名を受けた時点で一軍出場やレギュラー獲得が保証されるわけではありません。
育成ドラフトは、育成選手として契約する候補を指名する枠です。技術や体力を伸ばしながら、将来の支配下登録を目指す仕組みであり、育成選手は支配下選手とは異なる登録上の扱いを受けます。育成から支配下への移行には、球団との新たな契約手続きが必要です。
2023年の広島では、育成2位の佐藤啓介がその後、支配下登録を経て一軍出場を重ねました。この事例は、育成指名が単に将来の可能性を確保するだけでなく、選手の成長次第で実際の戦力補強につながることを示しています。
また、2023年のウェーバー優先権はセ・リーグにありました。2019年度以降、2巡目以降の優先リーグをセ・リーグとパ・リーグで交互に入れ替える方式が採用されています。ウェーバー方式は、指名の順番を定めるルールであり、指名された選手の実力や入団後の活躍を直接評価するものではありません。
なお、ドラフト会議での指名は、入団契約の成立そのものではなく、選手との交渉権を獲得する手続きです。指名人数だけでなく、実際の入団、契約、育成、支配下登録まで追うことで、ドラフトの成果をより正確に評価できます。
【2026年の評価】カープドラフト2023の評判と指名選手のその後
2026年までの実績を基に評価すると、2023年のカープドラフトは、すべての指名選手が同じペースで成果を出しているわけではありません。特に、支配下2位の髙太一が一軍の救援陣で実績を積み重ねたことは、この年の指名を評価するうえで大きな材料です。
NPBの2026年度個人投手成績によると、髙太一は56試合に登板し、3勝2敗、24ホールド、防御率1.90を記録しました。2025年には先発としても登板し、2026年は登板数と救援での貢献度を伸ばしています。ドラフト時に期待された能力を、プロの一軍で具体的な成績に結びつけた選手の一人です。
育成2位の佐藤啓介も見逃せません。2026年は一軍70試合に出場し、打率.203、5本塁打、16打点を記録しました。打率だけを見れば課題は残りますが、育成指名から支配下登録を経て、一軍で出場機会を得ている点は評価できます。今後は打撃の安定性と出塁能力を伸ばせるかが焦点です。
育成1位の杉田健は、2026年に一軍5登板で防御率1.59を記録しました。投球回は5回2/3と限られているため、数字だけで能力を断定することはできませんが、一軍で結果を残す機会を得たことは前進です。育成3位の杉原望来も、同年のファームで28登板、防御率2.34を記録しており、一軍デビューに向けた成長が注目されます。
一方、3位の滝田一希は2024年と2025年に一軍登板を経験したものの、2026年は一軍での登板がありません。4位の仲田侑仁も、一軍出場は2024年の1試合にとどまっています。高校生として指名された選手には成長に時間が必要な場合もあり、ファームでの打撃や守備、投球内容も含めて評価する必要があります。
5位の赤塚健利は、2025年限りでカープを退団し、2026年には社会人クラブチーム「CLUB REBASE」への加入が報じられました。ドラフトで指名した選手が全員、同じ球団で長く活躍するわけではないことも、ドラフトの成果を振り返るうえで押さえておきたい点です。
カープ歴代ドラフト1位の選手と比較する際にも、短期間の成績だけで成功・失敗を決めつけるべきではありません。たとえば、2019年の森下暢仁や2020年の栗林良吏は早い段階で主力として存在感を示しましたが、投手の起用法や成長の速度は選手ごとに異なります。常廣についても、今後の登板数や投球回、安定性を見ながら評価を更新することが適切です。
【プロの結論】2023年ドラフトを評価する3つの判断基準
2026年時点のカープドラフト2023を評価するなら、少なくとも次の3つの観点を分けて考える必要があります。
- 一軍での貢献度:髙太一の56登板、防御率1.90、24ホールドは明確な実績です。指名した選手が一軍の戦力としてどれだけ貢献したかを示す指標になります。
- 成長と役割の変化:佐藤啓介のように育成から支配下登録を経て一軍出場を重ねる選手は、ドラフトの成果を中長期的に考えるうえで重要です。
- 指名全体の将来性:常廣、滝田、仲田、杉原らの成長余地を見極める必要があります。特に若い選手は、現時点の一軍成績だけでなく、ファームでの成長や起用の変化も判断材料となります。
この3点を踏まえると、2023年の広島は髙太一という一軍の戦力を獲得し、佐藤啓介のような育成からの成長例も生み出しました。一方で、ドラフト1位の常廣をはじめ、今後の活躍が期待される選手も残っています。
ドラフト全体の評価を「成功」か「失敗」かの二択で決めるよりも、即戦力としての成果、育成による戦力化、将来の伸びしろをそれぞれ追うほうが実態に即しています。2023年の指名選手が今後どこまで一軍で役割を確立するかが、最終的な評価を左右するでしょう。
【カープドラフト2023】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:カープドラフト2023の1位指名選手は誰ですか?
A1:青山学院大学の常廣羽也斗投手です。東北楽天ゴールデンイーグルスとの重複指名となり、抽選の結果、広島が交渉権を獲得しました。
Q2:広島東洋カープは2023年のドラフトで何人を指名しましたか?
A2:合計8人です。支配下ドラフトで常廣羽也斗、髙太一、滝田一希、仲田侑仁、赤塚健利の5人、育成ドラフトで杉田健、佐藤啓介、杉原望来の3人を指名しました。
Q3:常廣羽也斗の2026年現在の成績はどうなっていますか?
A3:NPB公表の2026年シーズン終了時点では、一軍7登板、8投球回、0勝0敗、防御率4.50です。通算では16登板、3勝4敗、防御率6.00となっており、今後は一軍での登板機会と投球の安定性を高められるかが注目されます。
まとめ:カープドラフト2023の指名結果と今後の注目点
2023年10月26日に開催されたプロ野球ドラフト会議で、広島東洋カープは常廣羽也斗を1位指名し、支配下5人、育成3人の計8選手を獲得しました。大学野球で実績を残した投手を中心に、将来性を見込んだ高校生や育成選手も組み合わせた指名でした。
2026年時点では、髙太一が救援投手として一軍で実績を伸ばし、佐藤啓介も育成から支配下登録を経て出場機会を得ています。一方、常廣羽也斗をはじめ、さらなる成長が期待される選手もいます。
カープドラフト2023の評価を追う際は、指名順位や話題性だけでなく、一軍での貢献度、育成からの成長、選手ごとの起用法や長期的な伸びしろを確認することが大切です。今後のシーズンで常廣が先発投手として定着できるか、髙太一が安定した投球を続けられるか、若手選手が一軍の戦力へ成長するかが、このドラフトの評価をさらに左右していきます。
主な確認資料:日本野球機構(NPB)の2023年ドラフト公式開催要項・指名選手一覧・選択手順、NPBの個人年度別成績、全日本大学野球連盟の第72回全日本大学野球選手権大会表彰記録。 (出典: カープ ドラフト 2023(Yahoo!ニュース))