松本圭佑の戦績・現在は?2026年復帰から龍王戦TKO、木谷陸戦まで徹底解説
松本圭佑は、アマチュア時代から実績を積み重ね、2023年に日本フェザー級王座を獲得したプロボクサーだ。大橋ジムに所属し、フジテレビ系「ミライ☆モンスター」で少年時代から紹介されてきた選手としても知られる。しかし、2025年3月に減量中の体調不良でタイトル防衛戦を棄権し、日本ボクシングコミッション(JBC)から1年間のライセンス停止処分を受けたことで、キャリアは大きな転換点を迎えた。
2026年5月には約1年7カ月ぶりの試合で龍王に3回TKO勝ちを収め、復帰を果たした。その後、スーパーフェザー級1000万円トーナメントに参戦したものの、9月の木谷陸戦は判定引き分け。優勢点の規定によって決勝進出を逃している。現在の戦績は14戦13勝9KO1分。元日本フェザー級王者としての実績を持つ松本は、世界挑戦を見据えるうえで、新階級への適応と競り合いを勝ち切る力が問われる段階にある。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 戦績:2026年9月の木谷陸戦終了時点で14戦13勝9KO1分。プロ初の引き分けを記録した。
- 復帰の経緯:2025年3月の計量失格に伴う1年間のライセンス停止処分を経て、2026年5月に龍王を3回TKOで下した。
- 現在の課題:スーパーフェザー級での実力証明に加え、後半の接近戦への対応と世界ランキングを上げるための実績づくりが焦点となる。
【松本圭佑のプロフィール】大橋ジム所属、現在はスーパーフェザー級で再出発
松本圭佑は1999年7月17日生まれ、神奈川県横浜市出身のプロボクサー。大橋ジムに所属し、身長174センチ、右構えのオーソドックススタイルで戦う。ボクシング専門媒体の選手プロフィールでは、アマチュア戦績95戦80勝15敗、U-15大会5連覇などの実績が紹介されている。
プロ転向後は2020年8月24日にデビュー。正確なパンチと距離管理を武器に勝利を重ね、2023年4月には日本フェザー級王座を獲得した。同年8月にはWBOアジア・パシフィック・フェザー級王座も手にしている。日本タイトルは4度防衛し、国内フェザー級の有力選手として世界進出への期待を集めた。
松本を語るうえで欠かせないのが、フジテレビ系のドキュメンタリー番組「ライオンのミライ☆モンスター」だ。中学3年生の頃から番組で取り上げられ、将来を期待される若手ボクサーとして知られるようになった。実績と知名度を兼ね備えてきた一方、2025年の計量失格は、競技者としての評価を改めて築き直すきっかけにもなった。
2026年はフェザー級から1階級上のスーパーフェザー級へ舞台を移している。以前の階級で王座を獲得した実績はあるものの、階級変更後に同じパフォーマンスを発揮できるかは別の問題だ。現在の松本を評価する際は、過去の肩書だけでなく、スーパーフェザー級での試合内容を基準にする必要がある。
【戦績と王者への歩み】13勝9KOの無敗からプロ初ドローまで
松本のプロ戦績は、2026年9月8日の木谷陸戦を終えた時点で14戦13勝9KO1分。敗戦はなく、9試合でKO・TKO勝ちを記録している。勝率だけでなく、プロ初期から日本タイトル獲得、複数回の防衛、長期離脱後の復帰という経緯を追うと、現在の立ち位置が見えやすい。
大橋ジムの公開戦績とボクシング専門媒体の試合記録をもとに、主な節目を整理した。
| 時期 | 出来事・試合結果 | キャリア上の意味 |
|---|---|---|
| 2020年8月 | 三宅寛典に4回TKO勝ちでプロデビュー | プロキャリアをスタート |
| 2023年4月 | 佐川遼に判定勝ち | 日本フェザー級王座を獲得 |
| 2023年8月 | リドワン・オイコラに判定勝ち | WBOアジア・パシフィック・フェザー級王座を獲得 |
| 2024年10月 | 中川公弘に2回KO勝ち | 日本フェザー級王座の4度目の防衛に成功 |
| 2025年3月 | 5度目の防衛戦を計量失格で棄権 | 日本王座返上、1年間のライセンス停止処分 |
| 2026年5月 | 龍王に3回TKO勝ち | 約1年7カ月ぶりの試合で復帰 |
| 2026年9月 | 木谷陸と8回判定引き分け | 優勢点の規定により1000万円トーナメント準決勝敗退 |
注目すべきなのは、2025年3月の中断前まで、松本がプロ13戦13勝9KOという無敗の戦績を維持していたことだ。日本王座を4度防衛し、世界ランキングにも名を連ねていた時期だけに、予定されていた5度目の防衛戦を迎えられなかった影響は大きい。
一方、2026年9月の引き分けによって、無敗記録は維持されたものの、プロ初のドローが記録された。勝ち続けてきた選手が階級を上げ、復帰後の短い期間で異なるタイプの対戦相手と向き合うことになった点は、戦績の数字だけでは捉えにくい変化だ。
【2025年のライセンス停止処分】理由は減量中の体調不良と計量失格
松本圭佑のライセンス停止処分について、JBCは2025年3月25日付で発表した。対象となったのは、同年3月25日に予定されていた日本フェザー級タイトルマッチだ。松本は前日計量を行えず、試合は中止となった。
スポーツ紙などの報道によると、松本は3月24日早朝、減量中にけいれんを起こして病院に搬送された。そのため前日計量を受けられず、計量失格となった。JBCは3月24日から1年間のライセンス停止処分を科し、松本は保持していた日本フェザー級王座を返上した。所属ジムの大橋秀行会長にも、マネージャーとしての監督責任を理由に戒告処分が科されている。
処分の理由は、禁止薬物の使用や試合中の反則行為ではない。減量失敗による体調不良を理由に、タイトル戦を直前でキャンセルしたことが問題とされた。JBCは、競技としてのボクシングの権威と信用を著しく損なう行為だと説明している。
この件で重要なのは、体調不良そのものと、プロ競技における計量・試合成立の責任を分けて理解することだ。選手の健康を守ることは当然だが、タイトル戦では対戦相手、興行主、スポンサー、観客など多くの関係者が試合成立を前提に動いている。計量失格は、選手本人のキャリアだけでなく、競技全体の信頼にも影響を及ぼす。
2025年の処分は、松本にとってリングから離れる時間となった。報道では、処分期間中の2025年9月に米ロサンゼルスで約1カ月の武者修行を行ったことも伝えられている。ただし、練習を続けていたことと、公式戦で結果を出すことは同じではない。復帰後の試合は、競技感覚と信頼の両方を取り戻すための重要な機会になった。
【2026年の復帰戦】龍王に3回TKO勝ち、再出発を印象づける
松本は2026年5月12日、東京・後楽園ホールで行われたスーパーフェザー級1000万円トーナメント準々決勝で、龍王(角海老宝石)と対戦した。約1年7カ月ぶりとなる公式戦で、結果は3回35秒TKO勝ち。復帰戦で白星を挙げ、再びトーナメントを勝ち上がる立場に戻った。
ボクシング専門媒体やスポーツ紙の試合報道では、松本は序盤から落ち着いた試合運びを見せ、3回に右ストレートでダウンを奪った後、レフェリーストップによって勝利したと伝えられている。ブランク明けであっても、距離を保ちながら有効打を当てる持ち味を発揮した試合だった。
この結果によって、松本は単に復帰を果たしただけでなく、スーパーフェザー級でもKOにつながる攻撃力を示した。トーナメントは優勝賞金1000万円を懸けた企画であり、試合で勝つことは、復帰後の評価を上げるうえでも大きな意味を持っていた。
ただし、龍王戦のTKO勝利だけで完全復活を判断するのは早い。短いラウンドで決着した試合と、8回を通じて相手の圧力に対応する試合では、求められる能力が異なる。次の木谷陸戦で問われたのは、相手が接近戦を仕掛けてきたときに、自分の距離とペースをどこまで維持できるかという点だった。
【木谷陸戦の結果】判定引き分けでも優勢点で準決勝敗退
2026年9月8日、松本はフェニックスバトル・スーパーフェザー級1000万円トーナメント準決勝で木谷陸(KG大和)と対戦した。試合は8回を戦い、採点は77-75、75-77、76-76。ジャッジの判定は1-1の引き分けとなった。
通常の戦績上は引き分けだが、トーナメントには優勢点による勝者決定の規定があり、この試合では木谷が勝者扱いとなった。そのため松本は決勝進出を逃し、優勝賞金1000万円を懸けた争いから敗退した。松本にとってプロ初の引き分けであり、勝ち続けてきたキャリアのなかで大きな試金石となった。
試合内容については、スポーツ紙の報道で、松本が序盤にジャブを使って距離を管理し、主導権を握った一方、中盤以降は前進する木谷への対応に苦しみ、接近戦で後手に回る場面があったと伝えられている。遠い距離から攻撃を組み立てる展開では松本の技術が生きたが、相手が距離をつぶしてきた後半は、試合の流れを維持できなかった。
この結果を「無敗だから実質的に勝ち」と評価するのも、「決勝に進めなかったから実力がない」と断じるのも適切ではない。公式戦績は引き分けであり、トーナメント上は優勢点によって敗退した。この二つを区別することが、結果を正確に理解するうえで重要だ。
また、松本の今後を考えるうえでは、龍王戦との比較が参考になる。龍王戦では3回TKO勝ちを収めたが、木谷戦では相手の圧力が強まった後半に課題が表れた。攻撃力を示せたことと、長いラウンドで多様な戦術に対応できることは別の評価軸である。世界を目指すのであれば、KO能力に加え、相手にペースを奪われた場面から立て直す力が欠かせない。
【世界ランキングと今後の課題】階級転向後に問われる実力
松本はフェザー級時代、2025年3月の処分発表時点でIBF5位、WBO10位、WBC13位と報じられていた。しかし、これらは当時のフェザー級のランキングであり、2026年のスーパーフェザー級での現在順位と混同してはいけない。
2026年9月8日の木谷陸戦に関する試合情報では、松本はスーパーフェザー級でWBC17位、OPBF10位、日本ランキング7位として掲載されていた。ランキングは団体や更新時期によって変動するため、この数字は同試合時点の掲載情報として捉えるのが適切だ。以前のフェザー級ランキングをそのまま現在の世界順位として紹介することはできない。
階級を上げた背景には、フェザー級での減量をめぐる問題があった。スーパーフェザー級への転向によって、体重管理とコンディション調整にどのような変化が生まれるかは、今後の試合でも注目される。もっとも、階級変更だけで減量の問題がすべて解決したと判断できるわけではない。継続的な体調管理と、試合ごとのパフォーマンスが必要になる。
世界挑戦への道筋を考えると、課題は大きく三つある。第一は、スーパーフェザー級でランキングを上げるための実績づくり。第二は、木谷戦で表れた接近戦への対応や後半の試合運びの改善。第三は、2025年の計量失格で損なわれた競技上の信頼を、安定した試合運営と結果で積み重ねていくことだ。
1000万円トーナメントは、松本にとって復帰後の実力を示す機会だったが、準決勝敗退によって優勝という目標は達成できなかった。報道では、決勝は木谷陸と渡辺海の顔合わせとして2026年12月に予定されている。松本自身の次戦については、今後の公式発表や所属ジムの試合情報を確認する必要がある。
世界ランキングに入っていることは、世界挑戦への可能性を示す材料ではある。しかし、ランキング入りと世界タイトル挑戦の実現は同義ではない。国内外の有力選手との対戦、階級への適応、継続的な勝利を積み上げられるかが、次の段階へ進むための判断材料となる。
【プロの結論】松本圭佑を評価するなら戦績・試合内容・再現性を見る
松本圭佑のキャリアは、無敗の日本王者から、計量失格による長期離脱を経て、階級を上げて再出発する段階へと変化した。2026年5月の龍王戦では3回TKO勝ちを収めた一方、9月の木谷陸戦では引き分けながら優勢点で敗退した。この二つの結果を並べることで、現在の強みと課題がより明確になる。
松本の強みは、距離を使った攻撃の組み立てと、試合を決めるパンチを持っていることだ。プロ14戦で13勝9KOという戦績は、その攻撃力を裏付けている。一方、木谷戦で見られたように、相手が前進して距離を詰めてくる展開では、主導権を保ち続けることが簡単ではない。今後は、得意な距離で戦う技術だけでなく、相手に展開を変えられたときの対応力も評価される。
試合を追う読者がチェックしたい判断基準は、次の三点だ。第一に、勝敗だけでなくラウンドごとの内容。第二に、スーパーフェザー級での体重管理とコンディション。第三に、国内ランキングや世界ランキングの更新と、対戦相手の実績である。過去の王座や無敗という肩書だけに注目するよりも、最新の試合で何を示したかを見るほうが、選手の現在地を正確に把握できる。
松本は世界挑戦を目指すうえで、まだキャリアを立て直す余地を残している。龍王戦の勝利は復帰の第一歩となったが、木谷戦の結果は、次の段階へ進むために克服すべき課題を浮き彫りにした。今後の試合で、攻撃力と試合運びの安定性を両立できるかが、再び世界への道を切り開く鍵となる。
【松本圭佑ボクシング】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:松本圭佑の現在の戦績は?
A1:2026年9月8日の木谷陸戦終了時点で、14戦13勝9KO1分。プロ初の引き分けを記録したが、公式戦績上の敗戦はない。
Q2:松本圭佑のライセンス停止処分の理由は?
A2:2025年3月24日、減量中にけいれんを起こして病院に搬送され、翌日の日本フェザー級タイトルマッチの前日計量を行えなかったため。JBCは同年3月24日から1年間のライセンス停止処分を発表し、松本は日本王座を返上した。
Q3:松本圭佑の2026年復帰戦の結果は?
A3:2026年5月12日のスーパーフェザー級1000万円トーナメント準々決勝で龍王と対戦し、3回35秒TKO勝ちを収めた。
Q4:木谷陸戦は松本圭佑の負けなの?
A4:公式記録は8回判定引き分け。トーナメント規定の優勢点によって木谷が勝者扱いとなり、松本は準決勝で敗退した。通常の戦績に敗戦が加わったわけではない。
Q5:松本圭佑の現在の階級と世界ランキングは?
A5:2026年はスーパーフェザー級で戦っている。2026年9月8日の試合情報ではWBC同級17位、OPBF10位、日本7位と掲載されていた。ランキングは更新されるため、最新の順位は各団体や試合情報の発表を確認したい。
Q6:松本圭佑は1000万円トーナメントで優勝した?
A6:優勝していない。2026年9月の準決勝で木谷陸と引き分け、優勢点の規定で決勝進出を逃した。報道では決勝は木谷陸と渡辺海の対戦として、同年12月に予定されている。
まとめ:松本圭佑の世界挑戦は階級適応と安定した実績が鍵
松本圭佑は、元日本フェザー級王者としての実績を持ち、2026年にはスーパーフェザー級で復帰を果たした。龍王戦の3回TKO勝ちは再出発を印象づける結果だったが、木谷陸戦では引き分けながら優勢点で敗退し、階級転向後の課題も見えた。
現在の戦績は14戦13勝9KO1分。世界を目指すためには、KO能力だけでなく、接近戦への対応、後半のペース配分、安定した体重管理を含めた総合力が必要になる。今後の試合でスーパーフェザー級の有力選手を相手に結果を積み重ねられるかどうかが、再び世界挑戦へ近づくための大きな判断材料になる。
2025年の処分から2026年の復帰まで、松本のキャリアは大きな転換期を迎えた。過去の王座や無敗記録だけで評価するのではなく、復帰後の試合内容と今後の対戦実績を追うことが、現在の松本圭佑を理解するうえで最も重要だ。
主な参照資料
- 日本ボクシングコミッション(JBC)の2025年3月25日付処分告示
- 大橋ボクシングジムの公式戦績
- ボクシングニュース、スポニチ、日刊スポーツによる2026年5月の龍王戦報道
- スポーツ報知、デイリースポーツ、日刊スポーツによる2026年9月の木谷陸戦報道
- ボクシングモバイルの選手プロフィール・ランキング掲載情報 (出典: 松本 圭佑 ボクシング(Yahoo!ニュース))